大日本印刷が出す電子書籍「honto pocket」ってどうなんだ?

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新しいタイプの電子書籍

電子書籍便利!kindleとiPad Air2どっちが良い?
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この記事で電子書籍すっげー!最高に便利だわと騒いでいた私ですが、去る12/2に大日本出版から、新しいタイプの電子書籍がラインナップされました。
一応大日本印刷の該当ページをリンクしておきます。

購入して検証してみようかとも思ったのですが、あまりにもゴミ年末でお財布が寂しい状態なので、購入は見送りました。

とりあえず発表された仕様等から検証してみたいと思います。

何が新しいタイプなのか?

新しいタイプと言いましたが、何が新しいのでしょう。
ずばり!

  • あらかじめ端末に書籍が入った状態で販売される

これです。これ。
素晴らしいですね。
コンセプト的には、「高齢者などを対象として、ネット接続や会員登録などの煩わしい作業なしで電子書籍を楽しめる」とのことです。

コンセプトとしては悪くないですよね。
E inkは眼にも優しいし、文字の拡大もできるから高齢者には本当に良いと思います。
最初から書籍がダウンロードされていれば、お年寄りは買ってきてすぐに読めるという利点があります。
その上バッテリがーが単三電池2本とのことなので、とっても解りやすい。

しかし注意しなければいけないのが、書籍の入れ替えが不可能ということ。

バカじゃねーの?って思いましたが、大日本印刷さん、本気です。

では、どのような書籍のパッケージがあるのか、本家サイトから表をパクってみました。
2014/12/11の発売日でのラインナップです。

パッケージ名称 セットコンテンツ数 販売価格(税抜)
アガサ・クリスティー全集

100 冊

74,800 円

名探偵ポアロ・シリーズ

43 冊

32,800 円

エラリイ・クイーン選集

27 冊

19,800 円

ホームズ&ルパン 名作競演集

14 冊

  9,800 円

グイン・サーガ全集 上巻

80 冊

39,800 円

すげー。「アガサ・クリスティ-全集」が74,800円だってよ。
まぁ、100冊入ってるんだけどさ、うん。
一番安いので「ホームズ&ルパン 名作競演集」の9,800円ですよ。

大日本印刷曰く「該当する文庫本をすべてを買いそろえるより2割ほど安い」とのこと。
びみょー!2割ってびみょー!

いやさ、半額くらいだったらまぁ、その作家のファンなら買いなのかもしれないけど。

普通に考えたら売れないよね

年金貯めこんでるデジタル関係には疎いお年寄りをターゲットにするっぽいですが

オレオレ詐欺と大差が無いように思えるのは私だけでしょうか

まぁ、斬新と言えば斬新ですよ。

この端末、おそらくドイツの電子書籍ベンチャー企業のtxtr社の「Txtr Beagle」という端末をベースにしてるっぽいです。

txtr

この端末自体は、素晴らしいんですよ。
なんせ本体価格が13ドル(通信事業者をとりこめれば)しかかからないんですから。
バックライトは付いていないようですが、同じような仕様のKindle と比べたら断然お得ちゃんです。

何がダメっぽいのか

これも箇条書きで書き出してみましょう。

  • 書籍の入れ替えが不可能
  • 本体が壊れたら中の書籍も全部サヨナラ
  • 価格がボッタクリ
  • 別の書籍を購入したい場合、本体も増える

こんなところでしょうか。

価格自体は購入者はその価格に納得して買うのでしょうから、100歩譲って良いとします。
しかし、やはり書籍の入れ替えが不可能というのと、本体が壊れた場合は中身も一緒にサヨナラというのがイタイと思います。

それに、他のパッケージの書籍が読みたくなったらまた本体ごと購入しなきゃならないなんてクソだと思うのですが。

じゃあ、どうしたら良いか

「お年寄りに優しく」と言うのはとても評価できるし、これからのご時世には必要なことであると思いますので、その長所を活かすとしたら、で考えてみました。

  • ファミコンのようなカートリッジ式にしてみる
  • 価格は通常書籍の約5割程度にする

なんてのはどうでしょうか?
カートリッジは基本的に書店で購入で、あらかじめカタログなんかから専用の注文書で欲しい書籍を指定すると、店員がカートリッジにダウンロードしてくれる。
カートリッジを差し込めば本を読めますよって感じ。
カートリッジはメモカみたいに小さいとお年寄りには扱いづらいと思うので、ゲームボーイのソフトくらいの大きさが良いかな。
そいでもって価格は紙の本の5割程度にすれば、購入もしやすくなると思うんですよ。
しかもこれまで電子書籍化されたデータを流用できるから、より多くの書籍が読めるわけです。
煩雑なダウンロード作業は店員さんがやってくれるので問題なし。
どうでっしゃろ?

僕らが自分のおじいちゃん、おばあちゃんをもっと助けてあげないとね

自分のおじいちゃんやおばちゃんがコレを購入しようとしていたら、私は間違いなく止めます。
そしてKindle でもプレゼントして、書籍のダウンロードなんかはやってあげますよ。

核家族化が進んで、おじいちゃんやおばあちゃんと離れて暮らしている家庭が多くなりました。
IT関係に疎いお年寄りをターゲットとしたビジネスで、自分のおじいちゃんやおばあちゃんが損をするのは可哀想じゃありませんか?

IT関連であれば、最近の若い世代は、それなりの知識と技術を持っているはずです。
少なくともAmazonでKindle本を買ってダウンロードする事くらいはできるでしょう。
だったらもっと僕らがおじいちゃんやおばあちゃんに、「最近何か読みたい本ある?ダウンロードするよ~」って家に寄ってあげましょうよ。
そうすれば会話だってうまれるし、孫や子供の顔を見られれば嬉しいものです。
きっと新しい本を読めることよりも、私たちに会える事の方がきっと嬉しいんじゃないかと思うのです。
本をダウンロードする、してもらう、っていうのが良い動機付けになると思うのですが、いかがでしょうか?

あ、ちなみに私はクリスマスプレゼントに両親にKindle Paperwhite を購入しました。
二人とも本が好きなので、喜んでもらえるかなと思っております。

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コメント

  1. 山下 元 より:

    貴方が書かれていること、全く同感です。

    私は今日丸善で本を買った際に渡されたこの商品の宣伝ビラを先ほど読み、これはほとんどオレオレ詐欺ではないかと憤り、しかしネット上で何故かほとんど問題にされておらず、唯一問題意識を持って言及されていたのがこちらでした。

    私が感じたのは、
    電子書籍端末なのにダウンロード出来ず、そのことを高齢者に「ダウンロード不要!」とアピールしながら、紙の本より電子書籍よりはるかに高い値段をぼったくる…
    こんなことを、大日本印刷、NTTドコモ、丸善などの一流大企業が手を組んでやっているとは…!
    という、ひたすら怒りでした。

    でも、貴方の、「高齢者に優しい」というメリットは評価して活かそうという視点、そこから出てきた「ファミコンのカセットみたいにしたらどうか」という前向きな発想には、大いに感服しました。怒りというネガティブな感情だけでは、何も生み出せないと気付きました。

    これじゃない普通の電子書籍端末のダウンロードをきっかけにして、両親と交流を増やす、というのもいいですね!

    貴方の御両親は本当にお幸せだと思います。

    私の気持ちをポジティブに変えて頂き、うれしかったです。

    • pyokotan より:

      ご意見ありがとうございます。

      ちょっとあの商売の仕方はどうかと思いますよね。
      お金があるところから出してもらい、経済を回すというのは賛成なんですが、お金を出した人や、その周囲の人もみんなが買って良かったねと思えるような出費でないと、ダメだと思うんですよ。
      もし自分の両親や祖父母があれを購入したら、「え〜、あんなの買っちゃったの?もっと良いのあるのに〜」ってなってしまい、気持ち良く出費できたとはならないと思うんですよ。

      ただ、「高齢者に優しい」というコンセプトはとても大事だと思うので、ああいった意見となりました。

      私が読書好きになったのも、子供の頃に両親がたくさんの書籍を買ってくれた故ですから、次は私の番かな?と(^^;

      私の書いた拙い記事で、誰かがポジティブになってくれたというのは、とても嬉しいです。
      今後も非常にマイペースながらも、書き続けていこうというやる気に繋がりました。
      ありがとうございます。

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